オフロードサーバーの構成
Dispatcher Phoenixのオフロードサーバーをインストールして構成するには、以下の操作を行います。
手順1:オフロードライセンスの購入
まず、(保守付きの)適切なオフロードライセンスを注文する必要があります。Dispatcher Phoenixでは、以下のオフロード用ライセンスが用意されています。
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複合機接続
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Web接続
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モバイル接続
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ワークフロー処理(基本および拡張)
手順2:オフロードライセンスのインストール
ライセンスを購入して購入コードを受け取ると、オフロード用に指定したサーバーにオフロードライセンスをインストールできるようになります。以下の手順を実行します。
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Dispatcher Phoenix インストーラーを起動します。
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ドロップダウンリストから適切なライセンスを選択してから、[アプリケーションのインストール] ボタンを選択します。次の図を参照してください。
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表示される[ユーザーアカウント制御]ポップアップウィンドウで [はい] ボタンを選択します。
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表示されるウィンドウで [次へ] ボタンを選択します。例については、次の図を参照してください。
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[Licensing Agreement(使用許諾契約)]ウィンドウで [I accept the agreement(同意する)] ラジオボタンを選択してから、[次へ]ボタンを選択します。
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Readmeテキストファイルを確認してから、[次へ]ボタンを選択します。
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[Select Additional Tasks(追加タスクの選択)]ウィンドウで設定をカスタマイズしてから、[次へ]ボタンを選択します。
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[Ready to Install(インストール準備完了)]ウィンドウで [インストール] ボタンを選択すると、インストールプロセスが開始されます。
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[Dispatcher Phoenix Registration(Dispatcher Phoenixの登録)]ウィンドウが表示されたら、[次へ]ボタンを選択します。例については、次の図を参照してください。
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[登録 Register Dispatcher Phoenix]ウィンドウで、以下の操作を行います。
- [ユーザー名] フィールドと [パスワード] フィールドに、SECアカウントの資格情報を入力します。
- [購入コード] フィールドに購入コードを貼り付けます。
- [アクティブ化] ボタンを選択します。
例については、次の図を参照してください。
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表示される[処理が完了しました]メッセージで、[OK] ボタンを選択します。アドインマネージャーによりインストールプロセスが継続されます。
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インストールプロセスが完了したら、[閉じる] ボタンを選択します。
ライセンスに必要なパッケージのみが、Dispatcher Phoenixログビューアーおよびカスタマーフィードバックエージェントとともにインストールされます。Dispatcher Phoenixアプリケーションはインストールされないことに注意してください。
手順3:オフロードサーバーの構成
複合機接続サーバーの構成
複合機接続オフロードサーバーを構成するには、構成ファイルを編集する必要があります。以下の操作を行います。
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\ProgramData\Konica Minolta\Tuscon\etcディレクトリに移動します。次の図を参照してください。
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system.confファイルを開きます。
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ホスト「127.0.0.1」の既定の設定を、Dispatcher Phoenixを実行しているサーバーのIP/ホスト名に変更します。次の図を参照してください。
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ファイルを保存します。
オプションの手順(推奨)
パフォーマンスを最適化するために、IISへのbESTサーバーのインストールをお勧めします。開始前に、必ずbESTサーバーを停止してください。ロギングが適切に行われるようにするために、IISとbESTサーバーを同時に実行することはできません。以下の操作を行います。
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[サービス]に移動してから、以下の操作を行います。
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KMBS bEST Serverを停止します。
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[スタートアップの種類]を[無効]に変更します。
基本設定
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IISをインストールします。以下を確認します。
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IISと.Netの依存コンポーネントがインストールされていること。これはWindowsのバージョンによって異なりますが、通常は、Windowsの[コントロールパネル]の[Windowsの機能の有効化または無効化]を通じて使用できます。
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IISが有効になっていること。
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IIS管理コンソールが有効になっていること。
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IISをインストールしたら、システムを構成します。以下の手順を実行します。
- Windowsの[スタート]メニューから、インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャーを起動します。例については、次の図を参照してください。
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現在のサーバーとその下にあるサイトをクリックして、リストを展開します。
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[Default Web Site] を右クリックして、表示されるメニューから [アプリケーションの追加…] オプションを選択します。
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[アプリケーションの追加]ウィンドウで、以下の操作を行います。
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[エイリアス] フィールドに、「Prescott」 と入力します。
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[物理パス] フィールドで、`C:\Program Files\Konica Minolta\Prescott\`を参照して選択します。
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IISで、OpenAPIトラフィックが、IISで実行されているアプリケーションに書き換えられることを確認します。複合機の設計により、すべてのOpenAPIの要求は、複合機が通信しているサーバーの/OpenAPIのパスに設定されます。これをサポートするため、IISにより、サーバー上のそのエンドポイントへのトラフィックが、IISで実行されている実際のアプリケーションに書き換えられる必要があります。以下の操作を行います。
- MicrosoftのURL Rewriteモジュールをインストールします(https://www.iis.net/downloads/microsoft/url-rewrite)。
- 基本サーバーのRewrite構成で、IISマネージャーを開きます。
- [Management(管理)]領域で、[URL Rewrite] をクリックします。
- インバウンドルール部を右クリックしてから、表示されるメニューで [Add Rules(s)…(ルールの追加)] オプションをクリックします。
- [Blank rule(空のルール)] を選択します。
- [OK] を選択します。
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[Edit Inbound Rule(インバウンドルールの編集)]ウィンドウで、以下の操作を行います。
- [Name(名前)] フィールドに、規則の名前を入力します。
- [Requested URL(要求されたURL)] ドロップダウンリストから、[Matches the Pattern(パターンに一致)] を選択します
- [Using] ドロップダウンリストから [Exact Match(完全に一致)] を選択、[Pattern] フィールドに [/OpenAPI] と入力します。
- [Action type(アクションの種類)] ドロップダウンリストから、[Rewrite(書き換え)] を選択します。
- [Rewrite URL(URL書き換え)] フィールドに、/Prescott/OpenAPI (またはアプリケーション名) を入力します。
- [適用] リンクを選択して、ルールを保存します。
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サーバーでSSLを設定します。以下の操作を行います。
- IISマネージャーを開きます。
- サーバーをクリックします。
- [サーバー証明書] をダブルクリックします。
- ウィンドウの右側にある[自己署名入り証明書の作成]リンクを選択します。
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[自己署名入り証明書の作成]ウィンドウで、以下の操作を行います。
- 表示されているフィールドに、証明書のフレンドリ名を入力します。
- 表示されているドロップダウンリストを使用して、新しい証明書の証明書ストアとして [Webホスティング] を選択します。
- ボタンを選択します。これにより、サーバーの現在の名前で証明書マッピングが生成されます。
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証明書が生成されたら、以下の操作を行います。
- サーバーを展開します。
- サイトを展開します。
- [Default Web Site] を右クリックして、表示されるドロップダウンメニューから [バインドの編集…] オプションを選択します。
- [追加…] ボタンを選択します。
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[サイトバインドの追加]ウィンドウで、以下の操作を行います。
- [種類] ドロップダウンリストから、[https] を選択します。
- [IPアドレス] ドロップダウンリストから、[未使用のIPアドレスすべて] を選択します。
- [ポート] フィールドに、「443」 と入力します。
- [SSL証明書] ドロップダウンリストから、先ほど生成されたSSL証明書を選択します。
- [OK] ボタンを選択します。
ワークフロー処理オフロードの構成(基本および拡張)
ワークフロー処理のオフロード(基本ライセンスと拡張ライセンスの両方)を構成するには、次の操作を実行します。
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オフロードサーバーが公開されていることを確認します。 詳細はこちら。
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プライマリサーバーのDP Web クラスターの管理 アプリケーションを使用して、[サーバーを追加] ボタンをクリックします。
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オフロードワークフロー処理(基本 / 拡張)サーバーのIPアドレスを入力します。
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完了したら、[保存] ボタンを選択します。
これにより、ワークフロー処理オフロードサーバーがクラスターに追加されます。
モバイル コネクティビティ オフロードの設定
モバイルオフロードを構成するには、bESTサーバーのシステム構成ファイルを編集する必要があります。次の操作を実行します。
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c:¥ProgramData¥Konica Minolta¥Prescott¥etcディレクトリに移動します。
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system.conf ファイルを開きます。
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ホスト “127.0.0.1” のXMPPサーバーホスト/IPアドレスのデフォルト設定を、Dispatcher Phoenixを実行しているサーバー(プライマリサーバーまたはワークフロー処理オフロードサーバーいずれか)のIPアドレスを指すように編集します。
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ファイルを保存します。
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Windows サービスからIISまたはKMBS bEST Serverを再起動します(構成によって異なります)。
Web接続 オフロード用の構成
Webオフロードを構成するには、Dispatcher Phoenix Webのシステム構成ファイルを編集する必要があります。次の操作を実行します。
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c:\Program Files\Konica Minolta\Dispatcher Phoenix Web ディレクトリに移動します。
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system.json ファイルを開きます。
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ホスト “127.0.0.1” のXMPPサーバーホスト/IPアドレスのデフォルト設定を、Dispatcher Phoenixを実行しているサーバー(プライマリサーバーまたはワークフロー処理オフロードサーバーいずれか)のIPアドレスを指すように編集します。
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ファイルを保存します。
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Windows サービスからDispatcher Phoenix Web Serverを再起動します。