カラールートベクターPDF

5 分読む 最終更新日 2021年12月20日

カラールートベクターPDFノード

注意: このノードは、PDFファイル(バージョン1.3以降)に対応しています。

カラールートベクターPDFノードを使用すると、色に基づいてドキュメントをルーティングできます。デフォルトでは、色検出はベクターオブジェクトでのみ実行されます。[ラスター・ベクター画像両方を評価] ラジオボタンを選択した場合、両方の種類のオブジェクトがカラー検出の対象とされます。

サポートされていない色空間が見つかった場合は、[ベクター画像の色空間が判別不能の場合] ドロップダウンで指定された値が適用されます。色検出の実行時に検出された判別不能の色空間に、このノードがどのように対応するかを調整できる設定もあります。

色が検出されたら、このノードを使用してファイルを自動的に転送します。転送先のノードは、検出された設定をサポートしているプリンターにジョブを送信します。たとえば、すべてがカラーのドキュメントをプロダクション印刷システムに自動的にルーティングして、白黒のジョブは別の印刷システムに送信できます。

このノードでは、以下の出力コネクターを選択できます。

  • はい: カラーページ条件が満たされた場合。

  • いいえ: カラーページ条件が満たされなかった場合。

  • エラー: ドキュメントタイプがサポートされていない場合。

カラールートベクターPDFノードを使う

カラールートベクターPDF ノードアイコンをワークフロービルダーキャンバスにドラッグすることで、カラールートベクターPDF ノードをワークフローに追加します。アイコンをダブルクリックすると、[カラールートベクターPDF] ノードウィンドウが開きます。

カラールートベクターPDFノード

このウィンドウを使用して、カラールートベクターPDFノードの設定を指定します。

  • [有効] チェックボックスをオンにして処理が実行されるようにします。オフにすると、この処理は無視されます。ドキュメントは、ノードが存在していないかのように通過します(つまり、デフォルトのパスまたは「Y(はい)方向の」パスを進み続けます)。無効になっているノードでは、論理条件やエラー条件がチェックされません。

  • [ノード名] フィールドに、カラールートベクターPDFノードに付ける、わかりやすい名前を入力します。

  • [説明] フィールドに、カラールートベクターPDFノードの説明を入力します。これは必須ではありませんが、複数の処理を相互に区別するのに役立ちます。説明が長い場合、このフィールドにマウスを合わせるとその内容全体を読むことができます。

  • 変更を保存するには、[保存] ボタンをクリックします。[キャンセル] を選択すると、ウィンドウが閉じて変更は保存されません。

  • オンラインヘルプにアクセスするには、[ヘルプ] ボタンをクリックします。

カラールートベクターPDF設定

カラールートベクターPDFノード

  • [ラスター・ベクター画像両方を評価]:このラジオボタンを選択すると、色検出時に入力ファイル内のベクターオブジェクトとラスターオブジェクトの両方が評価されます。

    [ラスター・ベクター画像両方を評価] が選択されている場合、ベクター オブジェクトが最初にスキャンされます。カラーベクターオブジェクトが見つかった場合は、カラー ページとして扱われます。カラーベクターオブジェクトが見つからなかった場合、ページはラスタライズされ、各ピクセルの色をスキャンして色検出を実行します。

  • [ベクター画像のみを評価][ベクター画像のみを評価] ラジオボタンを有効にすると、色検出時に入力ファイル内で識別されたベクター オブジェクトのみが評価されます。サポートされていない色空間が見つかった場合は、[ベクター画像の色空間が判別不能の場合] ドロップダウンで指定された値が適用されます。

  • [ベクター画像の色空間が判別不能の場合]: ドロップダウンから値を選択します。判別不能の色空間が特定されると、選択された値がその色空間の値として適用されます。

  • [ボックスタイプ]:ドロップダウンから、検出する必要があるボックスのタイプを選択します。[メディアボックス][トリムボックス]、または [ブリードボックス] の3つのオプションがあります。デフォルト値は [メディアボックス] です。入力PDFファイルのメディアボックスの条件が設定に従って照合されます。

    注意: ページにトリム/ブリードボックスが含まれていない場合、値はデフォルトで メディアボックスに設定されます。

  • [カラーページ数] または [カラーページの割合] のいずれかのラジオボタンを選択します。ラジオボタンを選択したら、対応するドロップダウンからサポートする値を選択します。

    • [カラーページ数]: ドロップダウンからデリミターを選択します。ここでは [等しい][次の値より小さい]、または [次の値より大きい] を選択できます。

      デリミターを選択したうえで、テキストフィールドに数値を入力します。たとえば、ノードでカラーページが10ページ未満のファイルを特定のプリンターにルーティングする必要がある場合、[次の値より小さい] を選択してからテキストフィールドに「10」を入力します。

    • [カラーページの割合]: ドロップダウンからデリミターを選択します。ここでは [等しい][次の値より小さい]、または [次の値より大きい] を選択できます。

      デリミターを選択したうえで、対応する割合をテキストフィールドに入力します。たとえば、ノードで30%を超えるカラーページを含むファイルをルーティングする必要がある場合、[次の値より大きい] を選択してからテキストフィールドに「30」を入力します。