解析と置換

8 分読む 最終更新日 2023年01月11日

解析と置換 の機能は、ファイル内の検索条件に一致した箇所をキーワードや語句で置換するために使用します。ウィンドウの上部で検索条件を指定してから下のセクションを使用してテキスト文字列を置換する位置やタイミングを定義する必要があります。

この処理は、PS、PCL、またはPRNファイルタイプに変換されたファイルであればどれとでも使用できます。また、この処理はテキストファイルでも使えます。

解析と置換ノード ウィンドウを開くには、 解析と置換 処理ノードを追加し、ノードをダブルクリックします。

解析と置換ノード

  • この処理が実行されるように、 [有効] ボックスにチェックマークを付けます。チェックマークを付けない場合この処理は無視されます。ドキュメントはノードが存在していないかのように通過します(既定のパスまたは「Y(はい)方向」のパスを進み続けます)。無効になっているノードは論理条件やエラー条件をチェックしないことに注意してください。

  • [ノード名] フィールドに、解析と置換ノードのわかりやすい名前を入力します。

  • [説明] フィールドに、解析と置換ノードの説明を入力します。これは必須ではありませんが、複数の処理を互いに区別するのに役立ちます。説明が長い場合、このフィールドにマウスを合わせるとその内容全体を読むことができます。

  • [検索オプション] 領域で、以下の操作を行います。

    • 指定した大文字と小文字の区別と一致するファイル名を含めるには、 [大文字と小文字を区別] ボックスをオンにします。

    • 指定した単語全部が一致する場合にだけ結果に含めるには、 [単語単位] をオンにします。

  • [検索モード] 領域で、次のいずれかを指定します。

    • [ノーマル] は、入力したテキストと完全に一致するファイル名を検索します。

    • [正規表現] は、正規表現を使用して、単純な単語や語句ではなく、パターンを検索します。

  • [検索対象] 領域で、検索条件として使用するテキスト文字列または式を入力します。次に [開始位置] および [終了位置] フィールドで、検索の開始および終了ポイントを指定します。オプションは次のとおりです。

開始位置 終了位置
開始位置 [終了] - 解析しているファイルの先頭からファイルの最後まで検索します。
[行番号] - ファイルの先頭から指定された行番号まで検索します。表示される空白のフィールドに行番号を入力します。
[最初の出現] - ファイルの先頭から、最初の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。
[最後の出現] - ファイルの先頭から、最後の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。
[出現番号] - ファイルの先頭から、結果内の特定の出現箇所まで検索します。このフィールドには負の数を指定することができます。この場合、最後の出現箇所から特定の数だけ戻った出現箇所まで検索します。たとえば、このフィールドに「-5」を指定すると、最後から5番目の出現箇所までを検索します。常に1つの一致しか返しません。
行番号 [終了] - 解析しているファイルの指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)から最後まで検索します。
[行番号] - 指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)から指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)まで検索します。
[最初の出現] - 指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)から最初の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。
[最後の出現] - 指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)から最後の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。
[出現番号] - 指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)から結果内の指定された出現箇所まで検索します。このフィールドには負の数を指定することができます。この場合、最後の出現箇所から特定の数だけ戻った出現箇所まで検索します。たとえば、このフィールドに「-5」を指定すると、最後から5番目の出現箇所までを検索します。常に1つの一致しか返しません。
前回のすべての出現* [最初の出現] - 前回の結果の一致するすべてのブロックの中で、最初の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。
[最後の出現] - 前回の結果の一致するすべてのブロックの中で、最後の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。
[出現番号] - 前回の結果の一致するすべてのブロック中で、特定の一致の出現箇所まで検索します。このフィールドには負の数を指定することができます。この場合、最後の出現から特定の数だけ戻った出現箇所を検索します。たとえば、このフィールドに「-5」を指定すると、最後から5番目の出現箇所を検索します。常に1つの一致しか返しません。
[すべての出現] - 前回の結果の一致するすべてのブロックの中で、すべての一致が出現するまで検索します。
[前回のすべての出現] オプションは、前回のルールが[検索対象]の操作であり、一致結果が開始ポイントに指定されている場合にだけ機能します。
  • [置換] 領域で、テキスト文字列を入力します。このテキスト文字列は、ファイル内の指定した位置でキーワードや語句と置換されます。[置換]には、以下のようなオプションがあります。

  • [すべての出現]: 一致が出現するすべての箇所の単語や語句を置換します。

  • [最初の出現]: 検索結果で、一致が最初に出現する箇所のキーワードや語句を新しい単語や語句に置換します。

  • [最後の出現]: 検索結果で、一致が最後に出現する箇所のキーワードや語句を新しいキーワードや語句に置換します。

  • [出現番号]: 検索結果で、一致が出現する指定された箇所のキーワードや語句を新しい単語や語句に置換します。このフィールドには負の数を指定することができます。この場合、最後の出現箇所から特定の数だけ戻った出現箇所で置換します。たとえば、このフィールドに「-5」を指定すると、最後から5番目の出現箇所を置換します。

  • 解析と置換の定義を保存し、次のステップへの遷移をワークフローに追加するには、 [保存] ボタンを選択します。 [ヘルプ] ボタンを選択してオンラインヘルプにアクセスすることもできます。また、 [キャンセル] ボタンを選択して、変更を保存しないでウィンドウを終了することもできます。

参照の拡張

検索操作で正規表現を使用するときは、 [参照の展開] チェックボックスを使用して検索結果を特定の参照グループの値で置換できます。

正規表現の参照値の値でテキストを置換するには、次の構文を使用します。

(\ )

または

g< >(フレンドリー名またはサブグループの番号を参照するとき)

以下の例では、次のテキストファイルを処理対象として使用します。

%KDKBody:(Letter) on

%KDKPrintMethod: print

%KDKOutputMedia:stapler

%%Requirements:numcopies(2) staple(front) fold(none) duplex(on) collate jog(alternate)

%KDKRequirements: numcopies(2) staple(front) fold(none) duplex(longedge) collate jog(alternate) trim(off)

%KDKCovers:(Letter) none

%KDKRotation:0

%KDKError: on (Letter)

%KDKPeSubset:1 6

%KDKPeOutput:stapler 6

「KDK」の文字列を「KM」で置換し、他の各コマンド行の値をすべて維持するには、以下の操作を行います。

  1. 解析と置換ノードで、 [検索モード] 領域の [正規表現] ラジオボタンをクリックします。

  2. [検索] 領域に次の正規表現を入力します。

    ^%KDK(.+):(?<Value1>.+)$

  3. [置換] 領域に次の文字列を入力します。

    KM%\1:\g<Value1>

  4. [正規表現] ボックスがチェックされていることを確認します。

  5. [すべての出現を置換] を選択している場合には、結果が次のようになります。

KM%KDKBody:(Letter) on

KM%PrintMethod: print

KM%OutputMedia:stapler

KM%Requirements: numcopies(2) staple(front) fold(none) duplex(longedge) collate jog(alternate) trim(off)

KM%Covers:(Letter) none

KM%Rotation:0

KM%Error: on (Letter)

KM%PeSubset:1 6

KM%PeOutput:stapler 6

動的変数の展開

拡張された参照だけでなく、解析と置換の操作では、拡張された動的変数でテキストを置換することもできます。動的変数を使用するには、 [動的変数の展開] ボックスをチェックします。システム定義変数のリストについては参照情報のシステム定義変数を参照してください。また、バーコードやOCRゾーンなど、ワークフローでメタデータとして先に取り込んだあらゆるデータを指定できます。

例: テキストをファイル名と拡張子で置換するには、[置換]領域に{file:fullname}を追加します。

ツールバーの使用

ツールバーでは、以下の操作を行うことができます。

解析と置換ノードのツールバー

[切り取り] - テキストをクリップボードに移動します。

[コピー] - テキストをクリップボードにコピーします。

[ペースト] - クリップボードからテキストをペーストします。

[元に戻す] - 実行された最後のアクションを元に戻します。

[やり直し] - これまでの「元に戻す」アクションを繰り返します。

[行番号の表示] - 行番号を表示/非表示にします。

[スペースとタブの表示] - 空白とタブを表示/非表示します。

[折り返す] - 表示可能領域にテキストを保持します。

[行末の表示] - 行の終わりを示すマーカーを表示/非表示します。

[改行コード] - テキスト入力時の行末を指定するために使用するマーカーの種類をWindows、Unix、またはMacから選択します。

注: 挿入操作が完了すると、「検索対象」のすべての結果がクリアされます。