解析と配信
解析と配信 の機能は、ファイル内のキーワードやテキスト文字列を検索するために使用できます。ファイル内でテキスト文字列が見つかると、そのドキュメントは指定された配信先へと経路指定されます(ワークフローの [はい] 条件によって定義します)。この処理は、検索結果を基に配信できるという点では他の解析処理と同様ですが、解析ルールは、ファイルの名前、タイプ、およびサイズの検索に限られている点が異なります。解析と配信ルールは、ファイル内の指定したポイントから、指定した別のポイントまでを検索します。
注: この処理は、PS、PCL、またはPRNファイルタイプに変換されたファイルであればどれとでも使用できます。また、この処理はテキストファイルでも使えます。
解析と配信ノード ウィンドウを開くには、 解析と配信 処理ノードを追加し、このノードをダブルクリックします。
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この処理が実行されるように、 [有効] ボックスをオンにします。オフにすると、この処理は無視されます。ドキュメントは、ノードが存在していないかのように通過します(既定のパスまたは「Y(はい)方向」のパスを進み続けます)。無効になっているノードは、論理条件やエラー条件をチェックしないことに注意してください。
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[ノード] フィールドに、解析と配信ノードのわかりやすい名前を入力します。
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[説明] フィールドに、解析と配信ノードの説明を入力します。これは必須ではありませんが、複数の処理を互いに区別するのに役立ちます。説明が長い場合、このフィールドにマウスを合わせるとその内容全体を読むことができます。
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[検索オプション] 領域で、以下の操作を行います。
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指定した大文字と小文字の区別と一致するファイル名を結果に含めるには、 [大文字と小文字を区別] ボックスをオンにします。
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指定した単語全部が一致する場合にだけ結果に含めるには、 [単語単位] をオンにします。
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[検索モード] 領域で、次のいずれかを指定します。
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[ノーマル] は、入力したテキストと完全に一致するファイル名を検索します。
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[正規表現] は、正規表現を使用して、単純な単語や語句ではなく、パターンを検索します。
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[検索対象] ボックスで、検索条件として使用するテキスト文字列または式を入力します。
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[開始位置]/[終了位置] フィールドで、検索の開始および終了ポイントを指定します。オプションは次のとおりです。
開始位置 | 終了位置 |
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開始位置 | [終了] - 解析しているファイルの先頭からファイルの最後まで検索します。 |
[行番号] - ファイルの先頭から指定された行番号まで検索します。表示される空白のフィールドに行番号を入力します。 | |
[最初の出現] - ファイルの先頭から、最初の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。 | |
[最後の出現] - ファイルの先頭から、最後の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。 | |
[出現番号] - ファイルの先頭から、結果内の特定の出現箇所まで検索します。このフィールドには負の数を指定できます。この場合、最後の出現から特定の数だけ戻った出現箇所まで検索します。たとえば、「-5」をこのフィールドに指定すると、最後から5番目の出現箇所までを検索します。常に1つの一致しか返しません。 | |
行番号 | [終了] - 解析しているファイルの指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)から最後まで検索します。 |
[行番号] - 指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)から指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)まで検索します。 | |
[最初の出現] - 指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)から最初の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。 | |
[最後の出現] - 指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)から最後の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。 | |
[出現番号] - 指定された行番号(表示された空のフィールドに入力)から結果内の指定された出現箇所まで検索します。このフィールドには負の数を指定できます。この場合、最後の出現箇所から特定の数だけ戻った出現箇所まで検索します。たとえば、「-5」をこのフィールドに指定すると、最後から5番目の出現箇所までを検索します。常に1つの一致しか返しません。 | |
前回のすべての出現* | [最初の出現] - 前回の結果の一致するすべてのコンテンツブロックの中で、最初の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。 |
[最後の出現] - 前回の結果の一致するすべてのコンテンツブロックの中で、最後の一致の出現箇所まで検索します。常に1つの一致しか返しません。 | |
[出現番号] - 前回の結果の一致するすべてのコンテンツブロックの中で、結果内の特定の出現箇所まで検索します。このフィールドには負の数を指定できます。この場合、最後の出現から特定の数だけ戻った出現箇所を検索します。たとえば、「-5」をこのフィールドに指定すると、最後から5番目の出現箇所を検索します。常に1つの一致しか返しません。 | |
[すべての出現] - 前回の結果の一致するすべてのコンテンツブロックの中で、すべての一致が出現するまで検索します。 | |
*[前回のすべての出現]オプションは、前回のルールが[検索対象]の操作で、一致結果が開始ポイントに指定されている場合にだけ機能します。 |
- 解析と配信の定義を保存するには、 [保存] ボタンを選択します。 [ヘルプ] ボタンを選択してオンラインヘルプにアクセスすることもできます。また、 [キャンセル] ボタンを選択して、変更を保存しないでウィンドウを終了することもできます。
参照をメタデータとして追加
検索操作内で、正規表現をサブグループに使用するときには、そのサブグループからメタデータを作成して、ワークフロー内の他の解析ノードで使用できます。
この方法は、検索操作でファイル内のデータを取り込み、そのデータをワークフローの後半で使用する場合に役立ちます。
[正規表現のメタデータ参照] ドロップダウンリストは、 [検索モード] で [正規表現] ラジオボタンを選択した場合にだけ使用できるようになります。このドロップダウンリストによってメタデータの作成方法を指定できます。
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メタデータを参照できるようにしない場合は [なし] を選択します。
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[名前付きの参照を追加] オプションは、フレンドリー名が付けられたサブグループだけからメタデータを作成する場合に選択します。
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[番号付きの参照を追加] オプションは、番号が付けられたサブグループだけからメタデータを作成する場合に選択します。
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[名前付きの参照および番号付きの参照を追加] オプションは、名前が付けられたサブグループと番号が付けられたサブグループの両方からメタデータを作成する場合に選択します。このオプションでは、データの重複が生じる可能性があることに注意してください。名前付きの参照には、番号によってもアクセスできます。
例
以下の例では、次のテキストファイルを処理対象として使用します。
%!PS-Adobe-3.0
%%Driver Build:07.01.00.0010
%%Title:(account_statement.pdf)
%%StartKPDComments
%EK-JSE-3-0-Build:07.00.00.0000
%KDKBody:(Letter) on
%KDKPrintMethod: print
%KDKOutputMedia:stapler
%%Requirements:numcopies(2) staple(front) fold(none) duplex(on) collate jog(alternate)
%KDKRequirements: numcopies(2) staple(front) fold(none) duplex(longedge) collate jog(alternate) trim(off)
%KDKCovers:(Letter) none
%KDKRotation:0
%KDKError: on (Letter)
%KDKPeSubset:1 6
%KDKPeOutput:stapler 6
例1: ファイル内で%KDKの出現の後に検出されるすべての値を使用するには、以下の操作を行います。
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解析と配信ノードで、 [検索モード] 領域の [正規表現] ラジオボタンをクリックします。
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[検索] 領域に次の正規表現を入力します。
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[正規表現のメタデータ参照] ドロップダウンリストから [番号付きの参照を追加] オプションを選択します。
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その後の挿入ノードで、「{parse:1}」と入力し、解析と配信ノードの正規表現で指定した最初のサブグループから取得された値を挿入します(挿入ノードウィンドウで [動的変数の展開] オプションが有効になっていることを確認します)。
結果:
挿入される値は「Body」になります。
(最初の参照グループの最初の出現箇所)
例2: サブグループにフレンドリー名を使用することもできます。別の例を次に示します。
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解析と配信ノードで、 [検索モード] 領域の [正規表現] ラジオボタンをクリックします。
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[検索] 領域に次の正規表現を入力します。
^%KDK(.+):(?<Value1>.+)$
^%KDK(.+):(?<Value2>.+)$
^%KDK(.+):(?<Value3>.+)$
<Value1>、<Value2>、および<Value3>はサブグループのフレンドリー名です。フレンドリー名は山括弧 “< >“で囲む必要があります
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[正規表現のメタデータ参照]ドロップダウンリストから [名前付きの参照および番号付きの参照を追加] オプションを選択します。
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その後の挿入ノードで、「{parse:Value3}」と入力し、Value3サブグループの値を挿入します(挿入ウィンドウで [動的変数の展開] オプションが有効になっていることを確認します)。
挿入される値は「stapler」になります。
例3: さらに、メタデータ/ファイルノードを使用して、正規表現の結果を別のファイルに抽出することもできます。次の例を参照してください。
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解析と配信ノードで、 [検索モード] 領域の [正規表現] ラジオボタンをクリックします。
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[検索] 領域に次の正規表現を入力します。
^%KDK(.+):(?<Value>.+)$
<Value> は、サブグループのフレンドリー名です
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[正規表現のメタデータ参照]ドロップダウンリストから [名前付きの参照および番号付きの参照を追加] オプションを選択します。
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メタデータ/ファイル ノードをワークフローに追加します。
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メタデータ/ファイル ノードのウィンドウで、解析と配信のメタデータを抽出するように選択します。
新しいメタデータファイルが作成され、見つかったすべての値が保存されます。それらの値は、解析と配信ノードのウィンドウで指定した正規表現によって見つかったものです。
ツールバーの使用
ツールバーでは、以下の操作を行うことができます。
[切り取り] - テキストをクリップボードに移動します。
[コピー] - テキストをクリップボードにコピーします。
[ペースト] - クリップボードからテキストをペーストします。
[元に戻す] - 実行された最後のアクションを元に戻します。
[やり直し] - これまでの「元に戻す」アクションを繰り返します。
[行番号の表示] - 行番号を表示/非表示にします。
[スペースとタブの表示] - 空白とタブを表示/非表示します。
[折り返す] - 表示可能領域にテキストを保持します。
[行末の表示] - 行の終わりを示すマーカーを表示/非表示します。
[改行コード] - テキスト入力時の行末を指定するために使用するマーカーの種類をWindows、Unix、またはMacから選択します。