ギャンギングノード
注意:このノードは、PDFおよびCSVファイルを含むZIPファイルに対応しています。
ギャンギングノードを使用すると、より大きい用紙に出力される複数のジョブを結合できます。出力が終わると、ギャンギングされたジョブはポストプレス装置(カッター、フォルダー、小冊子製本機など)で処理され、個別のジョブに分けられます。
ジョブをギャンギングノードに送信する場合、ジョブは、1つ以上のプリントジョブ(PDFファイル)とギャンギング指示を指定するCSVファイルを含むZIPファイルである必要があります。
注意: 必要なZIPファイルの作成手順については、「参考資料」>「Ganging Job Submitterの基本操作手順」のセクション参照してください。
ギャンギングノードで受け付けることができるジョブの最大数は1,000です。
ギャンギングノードを使う
ギャンギングノードアイコンをワークフロービルダーキャンバスにドラッグすることで、ギャンギングギャンギングノードをワークフローに追加します。アイコンをダブルクリックすると、[ギャンギングノード] ウィンドウが開きます。
このウィンドウを使用してギャンギングノードの設定を指定します。
- [有効] チェックボックスをオンにして処理が実行されるようにします。オフにすると、この処理は無視されます。ドキュメントは、ノードが存在していないかのように通過します(つまり、デフォルトのパスまたは「Y(はい)方向の」パスを進み続けます)。無効になっているノードでは、論理条件やエラー条件がチェックされません。
- [ノード名] フィールドに、ギャンギングノードに付ける、わかりやすい名前を入力します。
- [説明] フィールドに、ギャンギングノードの説明を入力します。これは必須ではありませんが、複数の処理を相互に区別するのに役立ちます。説明が長い場合、このフィールドにマウスを合わせるとその内容全体を読むことができます。
- [測定単位] 領域では、測定単位を選択します。この設定では、mm、インチ、およびポイントの3種類の単位がサポートされています。
- 変更を保存するには、[保存] ボタンをクリックします。[キャンセル] を選択すると、ウィンドウが閉じて変更は保存されません。
- オンラインヘルプにアクセスするには、[ヘルプ] ボタンをクリックします。
[お気に入り]
[お気に入り] 領域では、テンプレートを作成して保存します。保存したテンプレートを削除することもできます。
選択した設定をお気に入りとして保存するには、すべての設定を選択した後にお気に入り名を追加します。
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新しい項目の追加:[+]ボタンをクリックすると、[お気に入りの追加] ポップアップが開きます。[お気に入り名] の値を入力し、[保存] をクリックして変更を保存します。
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既存の項目の削除:[-]ボタンをクリックします。確認ダイアログが開きます。[はい] をクリックしてお気に入りを削除します。
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既存の項目の編集:既存の項目を編集するには、項目を選択して[+]ボタンをクリックします。必要に応じて変更を加えます。デフォルトでは、[お気に入り] の値は [無題] に設定されます。元の名前を保持するには、古い値を再入力して、[無題] を置き換えます。完了したら [OK] ボタンをクリックします。古い名前を再入力した場合、上書きを確認するポップアップが開きます。このポップアップで [はい] をクリックして、古い値を上書きします。
注意: 最大100個の[お気に入り]を保存できます。[お気に入り] の数が100に達すると、テンプレートへの新規追加は許可されず、次のエラーメッセージがユーザーに表示されます。
注意:デフォルト以外の保存済みの[お気に入り]が選択されている場合、他のワークフローのギャンギングノードによって保存済みの[お気に入り]が削除/変更されていない場合、ノードを開くと[お気に入り]のドロップダウンには保存済みの[お気に入り]名が表示されます。
注意:デフォルト以外の[お気に入り]が選択され、ノードが開いたときに既に削除/変更されている場合、[お気に入り]ドロップダウンには値[-]が表示されます。
注意:ノードが開いているときに[お気に入り]の値を変更すると、[お気に入り]ドロップダウンに[*無題+]の値が表示されます。
注意:[お気に入り]の名前は、以下の文字の任意の組み合わせにすることができます。
- 1バイト文字[英字など](a~zおよびA~Z)
- 2バイト文字[日本語、中国語の文字など]
- スペース
- 数字(0から9)
[詳細オプション]
- [ヤレ紙の最小化]:[ヤレ紙の最小化] チェックボックスをオンにすると、ギャンギング設定と入力ジョブに基づいてヤレ紙が可能な限り最小化されます。オフにすると、ヤレ紙について考慮しない1つのジョブとして出力ジョブが生成されます。
- [混在ページサイズの処理]: ジョブに複数のページサイズが混在している場合には、このチェックボックスをオンにします。値を選択すると、次のポップアップメッセージが開きます。
確定するには [はい] を、要求をキャンセルするには [いいえ] をクリックします。
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[バナーページのエクスポート]: このチェックボックスをオンにすると、マークされたドキュメントとバナーページの両方が作成されます。バナーページには、ジョブに適用されるマークの種類が出力されます(たとえば、トリム)。バナーページが生成され、個別のジョブとしてメインジョブと共に送信されます。
注意:生成されるバナーページにはメタデータキー"ganging:jobtype"に値として"banner"が設定されます。
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[ポストプレス]: 出力が終わると、ギャンギングされたジョブはポストプレス装置(カッター、フォルダー、小冊子製本機など)で処理され、個別のジョブに分けられます。このオプションを使用して、ジョブで使用するポストプレスフィニッシャーの種類を指定します。このコンボボックスのデフォルト値は [なし] です。
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[編集]: このボタンをクリックすると、[ポストプレス設定]ウィンドウが開きます。
注意:ポストプレスオプションは、[用紙サイズ]で[自動]以外が選択されている場合にのみ使用できます。
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[新規のポストプレス設定の追加]:[+] ボタンをクリックするか、コンテキストメニューの [新規のポストプレス設定の追加] オプションを使用すると、新規のポストプレス設定が追加されます。保存すると、新しい設定がテーブルに追加されます。
注意:[ポストプレス設定]の[名前]は、以下の文字の任意の組み合わせにすることができます。
- 1バイト文字[英字など](a~zおよびA~Z)
- 2バイト文字[日本語、中国語の文字など]
- スペース
- 数字(0から9)
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ポストプレス設定の削除: 保存された設定を削除するには、該当の行を見つけて、行の右端にある[X]をクリックします。または、項目の [No.] 列を右クリックして、メニューから [削除] を選択することもできます。いずれかの方法で削除を実行すると、確認ダイアログが開きます。
設定を削除するには [はい] を、要求をキャンセルするには [いいえ] をクリックします。
- ポストプレスの定義を保存するには、[保存] ボタンを選択します。[キャンセル] ボタンを選択して、変更を保存せずにウィンドウを閉じることもできます。
- [特殊トンボ]: このチェックボックスをオンにすると、チェックボックスの右側のハイパーリンクが有効になります。特殊トンボを変更するには、ハイパーリンクをクリックして、[特殊マーク詳細設定-カスタム] ダイアログを開きます。その画面で新しい特殊トンボを選択します。
注意:[特殊トンボ]オプションは、[用紙サイズ]で[自動]以外が選択されている場合にのみ使用できます。
- [特殊マーク詳細設定-カスタム]:[マークタイプ] で [カスタム] を選択すると、次のUIが開きます。このUIで、マークの [幅] と [高さ] の絶対寸法と、[左の余白] と [下の余白] を基準にしたマークの絶対位置を指定します。
[ギャンギング設定]
[ギャンギング設定]領域では、ページレイアウトを指定します。
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[ページ順序]: ページ出力の順序を指定します。水平、水平反転、垂直、垂直反転の4つのオプションがあります。
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[オフセット]: チェックボックスをオンにすると、オフセットが有効になります。最小値は1、最大値は10,000、そしてデフォルト値は100です。
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[間紙]: 出力時にジョブの間またはセットの間に白紙を挿入するには、このチェックボックスをオンにします。
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[用紙サイズ]: 印刷に使用される出力用紙のサイズ(ギャンギング用紙のサイズ)を指定します。[用紙サイズ] のデフォルト値は [自動] です。[用紙サイズ] で [自動] 以外を選択すると、以下の各オプションを使用できるようになります。
- [縦]/[横]: 出力用紙の向きを選択します。
- [幅]: 印刷用紙の幅(またはギャンギング用紙の幅)。
- [高さ]: 印刷用紙の高さ(またはギャンギング用紙の高さ)。
注意:B系用紙サイズ(B0、B1など)の寸法は、Dispatcherの言語に基づいて、JIS(日本工業規格)またはISO(国際標準化機構)で表示されます。
注意:Dispatcherの言語設定が日本語以外の場合、B系用紙サイズの寸法はISO(国際標準化機構)で表示されます。 日本語の場合は、JIS(日本工業規格)で表示されます。
注意:ワークフローの実行では、UIに表示されるディメンションが使用されます。
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[レイアウト]: レイアウトのオプションとして [カスタム] または [自動] を選択します。[カスタム] を選択すると、[列] および [行] で指定されている値に基づいて、ギャンギングされたブロックの数が生成されます。[自動] を選択すると、[行] フィールドと [列] フィールドは無効になり、プレビュー画像に基づいて更新されます。プレビューがアップロードされない場合は、画面の下部に示される [ファイルメディアサイズ] に「-」の値が表示されます。
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[水平間隔]: 2つのトリムブロック間の水平間隔。デフォルト値は0です。
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[垂直間隔]: 2つのトリムブロック間の垂直間隔。デフォルト値は0です。
[印刷マーク]
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[コーナートンボを有効化]: チェックボックスをオンにすると、コーナートンボが追加されます。
- [トンボの種類]:[タイプ1]、[タイプ2]、および [タイプ3] の3つのオプションからコーナートンボの種類を選択します。
- [詳細]:[詳細]オプションをクリックして、以下に示すダイアログを開きます。ここでカスタムコーナートンボの値を指定できます。[デフォルトにリセットする] ボタンをクリックすると、すべての値がデフォルト値にリセットされます。
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[レジストレーションマークを有効化]: チェックボックスをオンにすると、レジストレーションマークが追加されます。
- [トンボの種類]:[タイプ1]、[タイプ2]、[タイプ3]、および [カスタム] の4つのレジストレーションマークの中から選択します。 [カスタム] を選択した場合、イメージのパスを指定する必要があります。ネットワーク経由でファイルにアクセスできるようにするには、資格情報を設定する必要があります。カスタムレジストレーションマークのファイルパスが空白の場合は、Xマークの画像が [プレビュー] ウィンドウと [レジストレーションマーク詳細設定-カスタム] ウィンドウに表示されます。
- [トンボの種類]の[カスタム]設定:[詳細] を選択すると、設定画面が開きます。
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カスタムレジストレーションマークの [幅]、[高さ]、および [余白] を指定します。
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[元のアスペクト比を維持] チェックボックスがオンの場合、一方の値を変更すると他方の値に自動的に変更が適用され、レジストレーションマークの元の外観が維持されます。[デフォルトにリセットする] ボタンをクリックすると、すべての値がデフォルト値にリセットされます。
[プレビュー設定]
[プレビュー] アイコン をクリックすると[プレビュー設定]ウィンドウが開きます。
- [PDFを使用]: このチェックボックスをオンにすると、プレビューの生成にPDFファイルを使用できます。5,000ページを超える最大500 MBの大きさのファイルのインポートがサポートされます。
- [トリムサイズ]: 余分な部分を切り取った後のページサイズ。
- [縦]/[横]: 用紙方向を選択します。
- [幅] および [高さ]: トリムの幅および高さ。[トリムサイズ] コンボボックスでカスタムサイズを選択すると、[幅] および [高さ] のテキストボックスが有効になります。
プレビュー設定の生成中は、進行状況を示す以下の画面が表示されます。
プレビューのロード中に変更を加えると、その変更は適用され、ロードするプレビューは最後に構成された設定に基づきます。
注意:PDFの[プレビュー]のみがサポートされています。
注意:ローカルドライブのファイルのみがサポートされます。ネットワークパスのファイルはサポートされません。
注意:[プレビュー]に印刷マークを明瞭に表示するため、[プレビュー]の表示には、アップロードされたPDFページのサイズのみが使用されます。PDFの内容は、[プレビュー]ではグレーのボックスとして表示されます。
ツールバー
ツールバーはウィンドウの上部に表示されます。プレビューをカスタマイズするには、このツールバーを使用します。
ツールバーのアイコン | 説明 |
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[プレビューのアップロード]アイコン。 サンプルプレビューのイメージをアップロードするには、このアイコンをクリックします。PDFのプレビューのみがサポートされています。OSで16 GB以上のRAMが利用可能な場合、5,000ページで最大500 MBの大きさのファイルがプレビューでサポートされます。 | |
[実際のサイズ(100%)]アイコン: プレビューのサンプルドキュメントを元のサイズに戻すには、このアイコンをクリックします。 | |
[幅に合わせる]アイコン: プレビュー領域の幅に合わせてサンプルドキュメントを伸縮するには、このアイコンをクリックします。 | |
[高さに合わせる]アイコン: プレビュー領域の高さに合わせてサンプルドキュメントを伸縮するには、このアイコンをクリックします。 | |
[ページに合わせる]アイコン: このアイコンをクリックすると、サンプルドキュメントがプレビュー領域全体に表示されます。 | |
ズームコントロール。 拡大鏡アイコンまたはスライドバーのいずれかを使用して、プレビュー領域を拡大/縮小します。 |
メタデータの取り扱い
本ノードでは以下のメタデータグループカテゴリについて出力します。
ギャンギング、ジョブ、ポストプレス
制限事項
次の制限事項に注意してください。
- 複数のページサイズが混在している場合、ギャンギングノードは正しく機能しません。最適なパフォーマンスを得るには、用紙の許容範囲を±5ポイントに収めることをお勧めします。
- ギャンギングノードが実行されるシステムのDispatcherに16 GB以上のRAMが搭載されている場合、ギャンギングノードでは1,000個のジョブがサポートされます。
- 自動ギャンギングを使用する場合、出力ドキュメントでPDFイメージが複数回繰り返されます。ファイルのブリードボックスが重なっている場合、すべてのイメージが1ページに収まるようにすべてのページのブリードボックスのサイズが縮小されます。このような場合には、断裁エラーを避けるため、[ギャンギング設定] 画面で水平間隔と垂直間隔を追加することをお勧めします。これによって、正しく断裁できるよう十分な間隔が設けられます。
- ネットワーク資格情報
- 資格情報はワークフロー/config XMLにそのまま渡されて書き込まれます。
- ワークフローを別のマシンからエクスポートしてインポートすると、ネットワーク資格情報が適切に機能しないことがあります。ワークフローをインポートした後で、資格情報を手動で設定/提供する必要があります。
- イメージをネットワークパスからロードする場合、ワークフローを開くときにパフォーマンスの問題が発生したり、パフォーマンスが低下したりすることがあります。
- [プレビュー] パネルの [PDFを使用] オプションでは、パブリックの共有ネットワークパスのみがサポートされています。資格情報を必要とするネットワークパスはサポートされていません。
- Windows 7で日本語文字のファイル名を使用するには、ホットフィックスKB2704299をインストールする必要があります。